第2回公開シンポジウム


概要

2018年6月19日(火)、東京工業大学 蔵前会館くらまえホールにて、本コンソーシアムの第2回公開シンポジウムを開催いたしました。 今回は株式会社日建設計の常木取締役常務より「超高層建築の地震動に対する性能設計」という演題で基調講演をいただき、さらに各研究開発課題代表より研究進捗および成果について発表がありました。大学教員、大学院生、企業研究者など100名を超える参加者があり、本研究への関心度の高さに驚きました。

第2回公開シンポジウム ポスター

プログラム


14:30 開会挨拶  SOFTech領域統括 東京工業大学 教授 山田 哲
14:35 来賓挨拶  JST イノベーション拠点推進部 部長 野口 義博氏
14:40 基調講演 「超高層建築の地震動に対する性能設計」
    株式会社 日建設計 取締役常務執行役員 常木 康弘氏
15:20 休憩 
15:30 コンソーシアム研究課題 進捗報告 
    課題1 建築構造体の安全確保 東京工業大学 准教授 佐藤 大樹
    課題2 耐震部材の安全実証 東京工業大学 特任教授 笠井 和彦
    課題3 建物の機能維持 東京工業大学 准教授 吉敷 祥一
    課題4 安全・機能の数値化 東京工業大学 教授 中村 健太郎
    課題5 社会活動の維持のための「安心」の実現 東京大学 准教授 伊山 潤
17:10 閉会挨拶
    東京工業大学 理事・副学長 渡辺 治
17:30 交流会 
    会場:東京工業大学蔵前会館ロイヤルブルーホール 
    参加費:5000円 

申し込み終了

 

内容

最初に科学技術振興機構(JST)イノベーション拠点推進部 野口部長より、「産学連携プラットフォーム共同研究推進プログラム」(通称OPERA)を通じて、大学と企業との大型産学連携を強化したいという文科省の姿勢と、重要性についてお話をいただきました。

基調講演では本コンソーシアムが目指している社会活動継続(BCP: Business Continuity Plan)を実現するための課題について、JSCA(日本建築構造技術者協会)性能設計 のデータも参考に具体的なお話がありました。主要構造設計だけでなく、壁や天井の性能設計も重要で、またコストについてもライフサイクルコストとして設計を検討する必要性を強調されました。

各研究課題については研究代表や担当の先生から、これまでの成果を中心に説明がありました。課題1の「建築構造体の安全確保」については、東工大佐藤准教授より、ダンパーの設置箇所や鋼材種の強度を変えることで、高層建築の耐震性向上が計算上可能であることが示されました。課題2の「耐震部材の安全確保」については、東工大笠井特任教授より、世界一の性能を持つ「実大加力実験施設」の建設計画とその重要性について、詳細な説明がありました。課題3「建物の機能維持」について、東工大吉敷准教授は、吊り天井の点検技術、間仕切り壁の耐震性について具体的な実験結果を紹介されました。課題4の「安全・機能の数値化」に関しましては、東工大中村教授がMEMSやCMOS技術が加速度センサとして応用できること。特に光ファイバーケーブルが建築物のセンサとして活用できることを述べられました。最後に課題5「社会活動の維持のための安心の実現」について、東京大学伊山准教授が赤外線人感センサを用いて人の動きをモニタリングし、災害時の避難誘導等に利用する計画を話されました。

講演終了後、東工大 渡辺理事・副学長(研究担当)から、コンソーシアムの幹事大学としての責任と早期の社会実装を目指したいとの挨拶がありました。

写真集

   

総会 山田先生

シンポジウム 常木氏、佐藤先生

笠井先生、吉敷先生

中村先生、伊山先生

渡辺先生

交流会

学生スタッフ

学生スタッフ

アクセス

東京工業大学 すずかけ台キャンパス内 SOFTech事務局
横浜市緑区長津田町4259 J3-3

お知らせ

7月23日に第3回公開シンポジウムを開催しました。詳細はこちら

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